新崎Maskoff日誌

役に立たない話等を書いていく予定です。

【死宮】出典/子宮神秘性賛美会

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【2024/4/09】

 


ソレを知ったのは、小学校3年生の頃。

 


その存在から知れる美しさと素晴らしさの神秘性に感激を覚えたことを、今でもハッキリと覚えている。

 


「い”ッ……痛っ”t………よ」

 


「……//」

 


初めての行為実行は小学4年生の頃。

 

家庭科室に呼び出した大好きなあの娘を切り裂き取り出した子宮は、絵で見るよりも赤黒く血にまみれグニャリと柔い。

 

だが確かに感じるその温かさと妖艶に、幼いながらも腹部に熱いものを感じていた。

 


 


中学に入ってからはホルマリン漬けなる存在に加えより子宮の知識を幅広げ、更に子宮への執着を強くしていく。

 

その頃より、私の求める子宮は小学生女児の物へほぼ限定される。

 

この時ほど自身の性格が女性である事を、有り難く思ったことはない。

 

愛児達は何の警戒を見せることもなく近寄り、私を見上げた。

 

まさか同性相手に淫猥な行為をされる等、汁にも思っていなかったことだろう。

 

何が起きているのやら、ほとんど理解も及ばぬ低少脳。

 


「あ”ッ、助け……おかt………」

 


「……お母さんは、貴女だよ//」

 


こんなにも幼く無垢である子にも、既に体内には生命を宿す器が存在する。

 

その事実に、何度やっても下着をピトピトに濡らしていた。

 

柔物が取り出された後、目に光りを失った肉塊に微笑みかけ涙を流す。

 


「産まれてくれて、ありがとう」


「お母さん」

 


と。

 


 


高校を卒業し、大学に行くでもなく職に就くでもなく、私はただ麗行に没頭していた。

 

壁一面に飾られた女宮がホルマリンの中で世話しなく呼吸をし、帰宅した私という子供に優しく温度をくれる。

 

瓶の右下に貼られた所有者の細かな情報は、私なりの敬意の仕草。

 


しかし、小さくとも場所を取るのが神物性。

 


どうしようかと赤い宝石をひた撫でる私に、とある女性が訪ねてきた。

 


「貴女の脱子宮技術は相当のものだと伺っています」

 


どうでしょう。

 

そう言って渡されたのは、シンプルな白名刺。

 


「宜しければ、我が組織で働いてみませんか?」

 


組織の名前は、”KOGANE”。

 

話によるとこの組織は女児男児、つまるところ幼児の臓器を売買する経営をしている会社らしく。

 

その中でも女児の子宮というのは、数ある臓器等ゴミ同然に思える程高値で買い取られるそうだ。

 

しかしお客もそのものズバリが手に入れば、良いという訳でもなく。

 


「我々KOGANEは他社よりも、最も安く最も高品質、を売りとしています」

 


ただブチ取ってしまったようなお粗末な物では、当然商品は売れない。

 

そこで、一部組織の人間が私の子宮技術を見込み今に至る。

 


「……しかし」

 


「当然、報酬の方は贔屓されます」

 


「………」

 


正直、嫌だった。

 

私の子宮に対する思いは、カルト信者が偽りの神へ向けるそれと似て。

 

いわば神格化であり、女児への戯れは偉大な母への帰還であり、その行為をお金稼ぎの行動になんてしたくなかった。

 


けれど。

 


これからも続く麗行に、資金が必要であることもまた事実。

 


「……わかりました」

 


より広い部屋を創り、より多くの麗若き幼女の母なる器を迎える為に。

 

嫌々ながらも、頷くしかなかった。

 


 


仕事を始めて数週間。

 

以前となんら生活が変わることもなく、ただ気に入った娘を見つけては下着を濡らす日々。

 

一つ変わっているとすれば、特に気を惹かれてもいない女児の子宮も取り出している事だろう。

 


「お”姉__ち”ゃ……ん、痛t……よ………」

 


「大丈夫だよ、ママ」

 


当たり前だ。

 

お気に入りなんて、何処の馬の骨にも渡したくはなかったから。

 


不本意ではあるもののお金は貯まる勢いを殺せず、広い部屋と地下室に並べられた母器達も嬉しそうだ。

 

いっそのこと、このまま月にでも別荘を建ててしまおうかなんて。

 


「馬鹿らしい……」

 


そんな思考を浮かべた私自身が、どことなく哀れに見えた。

 


 


偶然目に止まった期をトリガーに、つい出来心と私をほくそ笑む。

 


「こんなもん、かな?」

 


“Onion”と呼ばれるこの検索エンジンは、普段日の道では見かけないような情報と商品がゴタ煮で入り乱れ。

 

多くの人々に、陰ったネット歓楽街として親しまれている。

 


画面に向かい、麗行の一辺と子宮への情熱をひとつまみ。

 

少々下品に思われるだろうが、私は同士というものを探ってみたくなった。

 


「……」

 


しかし、意外にも同じ思想や麗行に勤しむ者は多かったようで。

 

僅か数日という短スパンで、数万単位の人間が募る。

 

最初こそチャットルームにて互いの母や摘出過程等、情報交換にも似た少し堅苦しいやり取りが続いたのだが。

 


「えっと、宜しくお願いします」ペコリ

 


ある時誰かの提案により、私達はお互いに集う事となった。

 

皆選りすぐりの幼宮を持ち、大多数の有志者達が会するも、会場は尚も広い。

 


「これ、ワタシのソフィアちゃん♪」

 


初めこそ、性行為目的の爛れたオフ会のようで、身構えた。

 

が、蓋を開けてみればそんな空気は微塵もなく。

 

全身を黒い布で覆ったモヤが、淡々と母の美麗を語っている。

 


「アナタのそれも、チョーイケてるじゃん☆」

 


「あ、ありがとうございます」

 


千差万別ながら、驚いたのは集まった人間のほとんどが女性であったこと。

 

幼児の臓器、主に子宮と言うのは男性の性処理具となるケースが多いと聞いていたからだ。

 

しかしそれよりも衝撃を受けたのは、愛母器にリボンを付ける等のおめかしをしている者の存在。

 

正直、目から鱗だった。

 


「母との出会いは__」

 


当然ながら、この集いで顔や肌を晒す者は誰1人として居ない。

 

当たり前だ。

 

これは子宮という神物、並びに馴れ初めや思考を母器と共に浸る場なのだから。

 


「これは、私の……初めてのママ//」

 


私が過去を語ると、皆涙を流す。

 

なんて、ステキな再会だと。

 

ほんの少し、嬉しかった。

 


「わたしは子宮を売る仕事をしていまして、ですが愛は変わりませんよ」

 


とある黒いモヤがそう告白するも、誰が反対の声を上げるでもなく。

 

ただ、頷く。

 

この世の中は誰かの幸福と潔白の為に、誰かが手を汚さなければいけない。

 

それが神物に帰る子であるとしても。

 

それを皆が理解しているからこそ、拍手だけが弾けるのだ。

 


「あの、私もKOGANEという場所で__」

 


彼女の姿勢は堂々たる意思であり、感慨された私も静かに空気を震わせた。

 

必然、誰も咎めず。

 


「も、もしかして……あの?」


「ワタシ、アナタの子宮摘出技術大好きなの!」

 


知りもしなかった、他人の幸福を。

 

子宮の神秘を知るきっかけが自分だと言われ、とても温かかった。

 

もう少しだけこの仕事を、続けてみるのも良いかも知れない。

 

そう思ってしまう私は、第三者的目線で見た時、なんと安い人間かと疑われるのだろう。

 


 


私の母は、とても綺麗で童顔。

 

もう40過ぎだと言うのに、未だ世間から私の妹かと見間違えられる。

 

大人は御世辞が好きだなと、思っていたのも刹那に等しい。

 


「__ッ///」

 


「___ッ!!」

 


母が様々な人間と愛まみえている現場を、数回目撃してしまった。

 

どうやら本当に、この半世紀間近は人を魅了出来る容姿らしい。

 


「ねぇお母さん、最近色々な人に無理矢理させられてるけど……大丈夫?」

 


「!」

 


とうとう心配が水嵩に耐えられず、切り出した話題に一瞬驚いた表情の母。

 

しかしそれも直ぐ笑顔に変わる。

 


「お母さんのアレはね、貴女が子宮へ向けるそれと同じなのよ♪」

 


「それって……」

 


今度は私が驚愕を示す番のようだ。

 

つまり母は、”させられていた”のではない。

 

“させていた”ということ。

 


彼女は母神としてその器を晒し、帰る子の安静地を創っていたに過ぎない。

 


「なんだ、良かった」


「というよりも、知ってたんだね」

 


「親子だもの」

 


「ッ」

 


灯台もと暗し。

 

自分の愚かで窮屈な視野は、優しく笑いかける母で罪を見付ける。

 

今までにない粘度が、私の下着を激熱にビットリと粘つかせていた。

 


 


家は生物の帰る場所。

 

誰も居なければ、それはただの空間に相違なし。

 

だからこそ子は親の器へと感謝に浸濡れ、血染めに溺れるのだろう。

 


「ア__はぁ……ぁ、さぁt」

 


床へ仰向けになる母、縦にパクり開いた腹部は止めどなくルビーを溢す。

 


「ただいま、お母さん」

 


手を広げ迎え入れるソレもどうでもよくて、私は母待つ奥の扉を開く。

 

まるで小学生の如くコンパクトで、卵管から卵管采に描けての曲線は美しく、生選別を担う天使と思わず見間違う。

 

ガッチリと卵管采に捕まれる卵巣は、タポタポと弱々しい脈動を唸らせ、麗行への労りと生への候補に熱望していた。

 


「嗚呼、お母さん……///」

 


「ア”ッウ……んっ//」

 


対面した母器へ再開を祝す。

 

顔を埋めると鮮血は鈍い酸味と共に、私へ母の喜びを携える。

 

温かくて、柔くて、良い匂い。

 

その時感じた母の幸福は、それまで体験してきたどんな子宮よりも艶やかで。

 


「オ”ッ……お母t__sン”ッ//」

 


母宮へ還った私は、ただひたすらに絶頂を繰り返していた。

 

安堵と幸福と快楽が脳奥で唸る海馬もろともデロデロに溶かしきり、それまでの人生などアスファルトに雪解け。

 

沸々と液化した脳がコピー機のように、今をコンマ刻みで激写しては、比例的に体外へ粘液が吹き出し続ける。

 


「綺麗だ__ッ……お母さん///」

 


卵巣に蠢く。

 

初めはこんなにも小さく醜い存在が、やがて奇怪な形へぐねり。

 

少しずつ人間という面影を感じられる姿へと変わっていく。

 

こんな狭隘な肉家から始まり、最後には1mをも越える存在を生成する。

 

改めて、子宮の神秘なる秀麗さに、幼心が焦げ付き歓喜した。

 


「ッん……ァ///」

 


「お母さん、愛してる」

 


同じような言葉だけを繰り返す。

 

母乳を貪り生へしがみつく愚者の如く子宮体を舌先で愛撫し、時にチュプチュプと吸い付く。

 

私は子供、幼児ならば語彙力も理解力も破壊的に無垢で足らない少脳でなければならない。

 


「んっ__嗚呼、おかt……さん///」

 


「ッ//」

 


フニフニと子宮内腔へ挨拶を交わす感触。

 

卵管と卵巣が織り成す秩序の輪っか。

 

そこに舌を絡ませイジイジとあやとりでメビウスを描く度、母が神器ごと淫楽で痙攣する。

 

チラリ目をやれば、恍惚に耽っている母者人。

 


「ぁ__わたしも……愛しテ」

 


もう一差しの光もない眼で、ソレが何か言っている。

 

吐血と唾液、涙で扇情的に転がる表情。

 

床は私の愛泥、朱液で混じりあい、蜘蛛が一匹溺死していた。

 


「……お母さん?」

 


「___」

 


「お母さん、産まれてくれて……ありがとう///」

 


私はそっと、置き捨てられた肉塊にキスをした。

 


 


その後、私は自身の子宮を摘出し母と綺麗に縫い合わせ。

 

淡く光るホルマリン液の中、互いの境目を消すように抱きしめあう。

 

どうやら母はあの時から既に命の可能性を宿していたらしく、今も私達の内膜でスヤスヤと寝息を立てていた。

 


大きくなったのなら、その内に居るママにどうか会わせてね。

 


 


肉親の抱擁に焼かれた感覚は忘れられず。

 

あの胎内回帰以降、私に大きな変化が見られた。

 


「ねぇ、ママ?」

 


女児ではなく、他妻へ麗行を行う機会が大幅に増えたのだ。

 

確かに他者では所詮紛い物かもしれない。

 

私が清小児の子宮を求めたのは、きっと母の容姿に近かったから。

 

気付かぬうちに母親の愛と温もりを欲していたのかもしれない。

 

だが。

 

容姿は重ならずとも、そこには一子を宿した子宮の悲鳴と火照る肉壁が確かに存在している。

 


「ァ___あァ……」

 


「やっぱり一人創造した後の子宮はより柔っこくて、高保護力感じちゃうなぁ♪」

 


プリプリでキューティクルな小ぶりの母も、もちろん愛おしくて大好きだが。

 

一回り大きな母はテロテロと艶かしく、これからの期待ではなく欲の壺。

 

赤桃色の肉壁が僅か0.01台となり、内の胎児が透けて見える程に張り詰めた後のソレはより手触り優しくたおやかだ。

 


「はぁ、お母さん……愛してるよ」

 

 

 


 

軽い自己紹介だったつもりなのに、つい熱く単調な語りをしてしまった。

 

古くより伝わるサキュバスという存在は、きっと子宮そのものを表しているのかもしれない。

 

これだけ逃れぬことが出来ない魅力の抱擁は、生命という答え。

 

 

 

明日は娘が帰ってくる時間と合わせて母に甘えてみようかなと、思考している。

 

帰宅し僅か1フレーム目に、知らない人間が自らの母の胎内に帰省する光景を純心無垢な水晶体に激写。

 

何を思い、どんな心境の淵から転落するのか。

 

想像しただけで。

 

折角拭いた床が、また艶々と濡れてしまった。