―年内投稿予定―
今日という日に生きていること その全てに、感謝感激。 ― 12 ―
「ねぇ、ルールー」 ワタシの部屋。 膝に感じる温かさと柔らかな感触が、今尚メモリーに刻まれる。 「?」 「ルールーは、”痛さ” を感じるの?」 横向きに座る彼女が、持ち上げたワタシの手で遊ぶ。 「日々強まる感情は、知識を越えた非科学は、時に心を”痛…
「……はぁ」 意味もなく、不意にタメ息一つ。 潮風が、甘いバニラカラーの髪を扇ぐ。 「今日の日課は終わったし、サムガソンもやったし、後は………帰るだけだな」 いつもの作業を終わらせて。 何の気なく立ち寄ったインオムルの町。 普段なら、このまま家に帰る…
夕光に焼かれた、黒と橙の梯子。 眩しい、暗い、眩しい、暗い。 帰路に並ぶ木々。 ふと見た、その一本。 ガムで張り付けられた、蛾が一匹。 拘束はまだ新しい、色落ちた粘着からヒョロり出た節足が絶えず手招く。 ただ、それだけ。 ・ 「ただいまー」 「おか…
低く唸るような、女性の声。 なのに、不思議と心地良く。 安心さえするような、サラセニアフラバ。 そんな声が、語りかける。 無機質な仮面が、私に。 『”世界を救う孤独者”に、なってみる気はないか?』 ・ 「……」 結局 何一つ、頭に入ることのなかった授業…
ワタシには、お姉ちゃんがいる。 お姉ちゃんは高校を卒業しているけど、お仕事はしていない。 ワタシが学校に行く時間は まだ寝てて、お母さんもお仕事へ行った後に起きている。 朝起きて、ご飯を食べて。 またお布団に行って、寝る。 夕方頃に起きて、お風…
大陸より投げ出された離島。 万に万が ”田舎” と答える場所に、木造の実家があった。 ・ 私が物心を覚え、間もない頃。 あれは私の寝ている足元、タンスの隙間、その天井。 暗い木材に付く白いシミが、何故だか妙に気になっていた。 1日、1日、また1日。 日…
人間が好き。 甘いモノが好き。 二つ合わされば、きっと。 もっと、大好きになる。 抉れた肉塊より掬う、貴女と私の娘。 “甘命-あまつ-”。 終々たる最天美甘、世界に幸伝う日まで。 夢の棉、指先に溶ける。 ・ 差し出された小箱に、御めかすリボン。 両手に…
誤って龍ではなく、兎を食べさせてしまいました。 ということで 明けましておめでとうございます。 2年程前より当ブログは、完全に小説投稿サイトと化していますが。 これからも運営方法は、あまり変わらないと思われます。 それでは皆様、良いお年を。
気づいた時、サン照る青空が広がって。 遊具にハシャぐ子供達が居て、草木が談笑に花を咲かす。 「此処は……」 探るまでもなく、公園だった。 「……?」 ふと見れば、幼い女性がベンチに腰掛けている。 なんて言えば聞こえは良いが、とどのつまりチョコンと座…
ある夫婦のもとに産まれたソレは、3つの頭が接合していた。 名を、”シーストレンジ”という。 母親はその奇形バを見るや否や、ソレの安楽死を医者に要求。 ツラく短い人生よりも、生きていた証さえない方が幸せだと考えたのだ。 だが。 頭部3つの融合、尚且つ…
女神は”勝利”と”走り”を、何より嫌っていた。 ある日。 女神から、罪を背負った娘 が生まれる。 彼女は我が子へ、”走ること”と”勝利すること”を禁じ。 常々、言い聞かせた。 外出する時も、外で歩いている時も。 常々、常々と。 ボードゲームでは、幾度と敗…
“救世主”と呼ばれる人間の特徴。 膝をついた他者へ、手を差し伸べる事。 危機を省みず、善意だけで動く事。 飢餓に苦しむ人々へ、無償の食事を提供する事。 呆れた。 全ては”自分達”にとって、都合の良い存在を唆しているだけ。 それじゃあ。 血濡れた人間や…
「トレーナーさん、学園内でのタバコは……」 窓際で黄昏ているトレーナーさんから溢れる霧を見て、注意を促すも。 「……タバコ、じゃない……?」 それは硝子製で、筒の中で液体と白い気体が入り混じっていました。 もしや、怪しいナニか? 「ぁ、あの……それは一…
ある日、手にした光の名も知らぬ。 周りの人々は、知っていた。 誕生も、構成したる光源も、名も由来さえ。 ありと知りえて、無知を非難する。 手にしたそれを光だとは知っていて、温かいことだけが理解できた。 それが罪と突き刺され、光の全てを彼女は調べ…
10の器を持っていたとして。 11の器となることは不可能だ。 どれだけ努力をしても、10より多くは満たされない。 むしろ、溢れてしまうだろう。 限界は越えられないんだ。 そうしたら、それは限界ではなくなってしまうから。 そもそも普通の人間は、どれだけ…
それは、むかし母親に読み聞かせてもらった愚かしい物語。 世界を統治する女神に恋をした人間。 女神もまた、その人間へ想いを実らせていたのだった。 やがて二人は結ばれる。 だが。 女神の特別となり、並以上の祝福を受けられるその人間に。 女神を独占し…
この間私は、月に向かって飛び立った。 そしたら、君に届いたような気がしたんだ。 夢だと思っていた君の温もりが、蜃気楼を作るほど熱く感じられたんだ。 黒いけど、白昼夢なんだよ。 だけど、私は泣いていた。 次は貴女に、届かないかもしれないから。 悲…
突如英国アカウントによりX(旧Twitter)にて、リークとしてその情報が流出。 「ウマ娘 アウトレース」 全体的に錆びた金属のフォントで描かれたタイトルロゴ。 所々に「G」や「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」に見える錆模様が伺える。 キャッチコピーは 「―全てが消えてなお、彼女…
旧理科準備室。 香ばしい焙煎豆の匂いに、少量の薬品臭さが癖になる。 「来ましたね」 左手より聞こえた麗声に顔を向けると、ソファーに腰掛けたウマ影一つ。 射し込む夕日。 逆光の暗闇から、光る眼が私を捕らえた。 「タキオンは?」 「今は席を外していま…
「___ィア」 昔はただ、”甘い”だけだった。 「____ソフィァ」 夜空を見上げても、統一性のない星々が。 私を、笑うだけ。 「ソフィア!」 「あわッ!」 「……フランソワーズ?」 微かな呼び声は星よりも鮮明に。 高飛車な姫声も少し低く、高く大人びて私…
マンハッタンカフェ。 聞いた事も、見たことだってあった。 だが、あくまでそれだけ。 声も、動き方だって、よくは知らなかった。 それ故に紐は私を、貴女へ辿らせたのだろう。 苦く子供には酷であろう、黒く艶やかに棚引く長髪。 暗夜に瞳は光り、二つの星…
愛とは殺意の裏返し。 トキメキも過ぎれば腹が立つ。 嗚呼、殺したいよ。 「お姉ちゃん♪」 「んふふ、どうかしたかい?」ニタ 少女は何よりも美しく、神を憎み無信仰を貫く私が唯一崇拝するとすれば彼女だけだ。 「お姉ちゃーん//」スリスリ 「ふふ、甘えん坊さん…
【2024/4/09】 ソレを知ったのは、小学校3年生の頃。 その存在から知れる美しさと素晴らしさの神秘性に感激を覚えたことを、今でもハッキリと覚えている。 「い”ッ……痛っ”t………よ」 「……//」 初めての行為実行は小学4年生の頃。 家庭科室に呼び出した大好きな…
今回は爆上戦隊ブンブンジャーの追加戦士を、噂をもとに描いたので投稿します。 【ブンバイオレット】 モチーフは「レーサー」「ラジコン」です。 (※適当) 【ビュンビュンコントローラー】 ブンバイオレットの変身アイテム、というか武器? アクセルペダルに…
現在EP.12(最終話)を書いているLove Lost。 今回はそんなLove Lostのタイトルロゴです。 最終回前という圧倒的遅さでしたので、ガッツリネタバレを入れたデザインになっています。
『ロヴェ、見てくださいアレ!』 「……フッ」 首輪を物ともせず飼い主を引きずる犬のように、強く握られた手が私をリードする。 『色々な人が居ますよ、ほら!』ワァ 「あぁ、そうだね」 『あの人とっても首が長いです!』 『あっ、あの人はとても綺麗な青い肌を…
EP.10【共生共死】 『#"~』 人目も付かぬ、森とは言い難い枯れ木の奥底で。 耳をつんざくようなノイズが走る。 『……♪"~#"~』 エンジンの掛からない電動ノコギリみたく、ゴロゴロと。 爪で奏でる黒板の悲鳴みたく、キーキーと。 暗闇の中で無音に響く長針…
プーカは一度、プリムに捨て割られたプカ。 役に立たなかったプーカは、逃げたプカ。 再開した時、その視線が怖くて仕方なかったプカ。 「何で居るの?」その言葉に感情がボロボロに膨れてしまって、爆発してしまったプカ。 でも、プリムはプリキュア達と出…