新崎Maskoff日誌

役に立たない話等を書いていく予定です。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【あまコメss】幼き白米

「…」スンスン 「コメ?」 「あ、あぁ気にしないでくれ//」 「コメー?」 私は現在、和実ゆいの家にお邪魔させて貰っている。 来た理由は些細な事で、今日学校で彼女のハンカチを拾った。 ハンカチの裏には名前が書いてあったので、直ぐに届けに向かった、という…

【ほのうみss】断片は夢の記憶。

「_______ッ!」 突然何かに引っ張られたかのように、私は体を起こす。 「…」 息が荒い。 全身は、汗で濡れている。 「…ぁ」 駄目だ。 まだ喋ることが出来ない。 しかし案ずることはない、時期に治る。 「…ぁ…あ」 覚醒したばかりの体を慣らそうと頑張っては…

【ほのうみss】埃祓う両手

ツンツン 「…」 「…」ツンツン 「…」 「…」ツンツン どうやら、またしても始まったようですね。 これが。 「…」ツンツン 私を突ついている人物の方へクルりと振り返ると、案の定穂乃果がいました。 「…」 「…//」 「…またですか」 「…」コクコク いつからか、と聞かれるとも…

【ほのうみss】美しき苦悶顔

「穂乃果、右腕落ちてましたよ」 「えっ?」 かけられた声の方を見ると、穂乃果の右腕を持った海未ちゃんが立っていました。 肩付近から落ちたであろう右腕を、大好きな海未ちゃんの両手が優しく支え、穂乃果に差し出す姿に、胸が高鳴る。 「ありがとう、海…

【ほのうみss】構成する潮風

『お誕生日おめでとうございます、穂乃果』 時計が0時をさし、日付が8月3日へと変わった時、一本の電話が穂乃果に届きました。 「海未ちゃん?」 『正解です』 電話から聞こえた声は、紛れもなく海未ちゃんでした。 「もしかして、わざわざ穂乃果の誕生日の…