新崎Maskoff日誌

役に立たない話等を書いていく予定です。

増え減る人生…な話

人生を歩んでいく中で、自身に好感を持った人間がついてくる事がある。

 

彼らは、私の事をもっと知りたいらしい。

 

 

 

結末から行って、半数以上が居なくなった。

 

 

 

彼らは一体、私の何を知りたかったのか。

 

わからない。

 

ただ一つ言える事がある。

 

私は彼らの期待に答える事が出来なかった。

 

それだけは。

 

ただ残酷に正解のSEを鳴らす。

 

 

 

昔からそうだった。

 

私が何かを提示すると、それに賛同した人物が自分の事をもっと知りたいと寄って来る。

 

だが、結果は述べたとおり。

 

ほとんどは、僅かな日数で私の前から姿を消す。

 

 

 

私は、もっと自分を知ってもらいたかっただけなのに。

 

提示した物に賛同してくれたのなら、私は彼らに自分自身への賛同を求める。

 

あるいは。

 

他の物を提示してみる。

 

 

 

違う。

 

 

 

きっと違う。

 

 

 

そうなんだ。

 

結局のところ。

 

彼らが求めているのは他の面を持つ私じゃない。

 

他の物を提示する私じゃない。

 

ワタシジャナイ。

 

 

 

彼らが求めているのは、彼らの興味を引いた際の私。

 

彼らが気に入る物を偶然提示した時の私。

 

それ以外は眼中にない。

 

だから私は彼らの気に入りそうなものを再び提示した。

 

喜んでくれた。

 

でも。

 

私が彼らに正面を向ければ、一方からは私の背中が写ってしまう。

 

違う。

 

これは一時的。

 

今度は君達の気に入る物を提示するよ。

 

…。

 

 

 

 

居なかった。

 

 

 

 

一方に顔を向けるともう一方には背中を向けてしまう。

 

私自身、背中をむけているから居なくなった事に気付かない。

 

考えた。

 

ならば、交互にやっていこう。

 

一つ提示して、今度はこっち。

 

…。

 

無理。

 

無理だよ。

 

 

 

 

品を落としてしまえば誰も見ない。

 

誰の興味も惹かない。

 

 

 

 

どうすればいい?

 

 

 

 

何故、その時の自分しか見ていないのか。

 

他の私は見てくれないのか。

 

八方美人は無理だ。

 

 

 

 

 

そうこうしている内、また私の元に一人やってきた。

 

 

 

 

 

怖い。

 

信頼出来なかった。

 

君もまた、今の私には興味はないんだろう?

 

君の目に写る私は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果たしていつの私なんだろうね?

 

 

 

 

 

誰かが寄って来るたびに心が踊る。

 

嬉しい。

 

誰かが寄って来るたびに心が痛む。

 

疑心暗鬼。

 

 

 

その内、自分に疑問を持つ。

 

誰かの期待に答えられない自分こそ悪なのか、と。

 

相手の求めていない自分すらも肯定してもらおうとする私こそ。

 

もっとも愚かなんだ。

 

最初から相手の気に入る物だけ提示するだけでいいのに。

 

その提示した物を創った自分の「本当」すらも評価してもらおうとしてしまう。

 

どれだけ話題に乗っかって。

 

どれだけ自分の内面を話したって。

 

どれだけ面白い話をしたって。

 

無駄。

 

ムダダヨ。

 

 

彼らが待ってるのは私じゃない。

 

私の描く物。

 

それだけ。

 

 

一体何人が、ずっと居てくれるのだろう。

 

一体何人が本当に見てくれているのだろう。

 

わからない。

 

ワカラナイ。

 

 

 

普段はもっと来て欲しいと思い。

 

来れば、その人を疑い不安になる。

 

 

 

結局。

 

静かにしているのが答えになる。

 

 

 

…。

あぁ。

 

こうやって話ている内にも。

 

また増えて、そしていつか減る。

 

そう、きっと私はこれからも…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

増え減る人生。